夏の試合レポート、続きです。今回は7月18日、リブレさんとのU-14の練習試合について。
この日も猛暑だったので、25分×3本、こまめに給水を入れながらの運用でした。
今回も試合の内容報告だけでなく、クラブや僕の指導の考え方も踏まえて。
この日のテーマ:初期設定を変えても、変わらないもの
前回のサルツ戦の記事では、いろんなポジションを試すことについて書きました。この日はさらに、フォーメーションも少し変更しながら試合に臨みました。
ここで大事にしているのは、「フォーメーションやポジションは、あくまで初期設定にすぎない」ということです。
初期設定とは文字どおり、キックオフの瞬間の並び方のことです。4-4-2でも3-4-3でも、試合が始まって10秒もすれば、選手はボールと状況に合わせて動き、きれいな並びはもう存在しません。つまりフォーメーションとは「試合を始めるための最初の配置」であって、「試合中のプレイを決めるもの」ではないんですね。
トレーニングすべきは、プレイのコンセプト
では何がプレイを決めるのか。僕は「プレイのコンセプト」だと考えています。例えば、どうやって前進するのか、ボールを失った瞬間にどう反応するのか、幅と深さをどう使うのか——配置が変わっても変わらない、チームとしての判断の拠りどころです。
話が難しくなりましたが、要するに、初期設定(フォーメーションやポジション)はいくら変えてもいい。ただし、プレイのコンセプトは変えない。そして、トレーニングすべきなのは配置の暗記ではなく、このコンセプトの方だ、ということです。
コンセプトが選手の中に共有されていれば、ポジションが変わっても、フォーメーションが変わっても、選手はその場その場で状況に応じた最適なプレイを選べるようになります。これが以前の記事で書いた「自己組織化」や「創発」——チームの形が自分たちで整い、練習していない良い形が生まれること——につながっていきます。逆に、配置と役割を暗記させるだけの練習では、初期設定が変わった瞬間に何もできなくなってしまう。
試合結果
◾️7/18 練習試合 vs リブレ(25分×3本)
U-14
①0-0
②1-1(得点:ジュンペイ)
③0-0
スコアは大きく動きませんでしたが、この日の見どころは点数ではなく、配置が変わる中で選手たちがどう振る舞うか。フォーメーションが変わっても、やろうとしていることが途切れなかったのは収穫です。リブレさん、暑い中ありがとうございました。
初期設定はこれからもどんどん変えていきます。変わらないものを、選手たちの中に育てるために。
引き続き、夏のレポートを順に上げていきます。

