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ポジションを教え込むのではなく、役割を見つけること【TRM】vs サルツ

ブログの更新が遅くなってすいません。連日の猛暑ですが、みなさん体調は大丈夫でしょうか。

今回は7月11日、社領グランドで行ったサルツさんとの練習試合(U-14・U-13)について。

今回も試合の内容報告だけでなく、クラブや僕の指導の考え方も踏まえて。

目次

この日のテーマ:いろんなポジションを試すこと

この日は両カテゴリーとも、選手たちにいろんなポジション・役割を経験してもらいながらの2本ずつでした。

「ポジションを固定して、その場所の動きを反復させたほうが上達が早いのでは」と思われるかもしれません。実際、一つのポジションに固定すれば、短期的にはそれらしくプレイできるようになります。

ただ、僕はこの年代でポジションを固定することには慎重です。

バリアビリティ:ばらつきが学習を深くする

ここで一つ概念を紹介すると、「バリアビリティ」という考え方があります。バリアビリティとは「変動性・ばらつき」のことですが、運動学習の世界では、同じことを同じ形で繰り返すよりも、あえて条件や役割を変えて「ばらつき」を与えたほうが、学習はより深く進むと考えられています。

話が少し難しくなりましたが、要するに、いつも同じポジション・同じ役割だけをやっていると、その場所から見える景色しか知らない選手になってしまう、ということです。

例えば、サイドバックを経験したことのあるフォワードは、「サイドバックからは何が見えていて、どんなパスなら出しやすいのか」を体で知っています。だから、パスの受け方が変わる。守備を経験した選手は、守備者が何を嫌がるかを知っているから、攻撃の選択が変わる。

いろんな役割を試すことは、遠回りに見えて、サッカーそのものの理解を立体的にしていく作業なんですね。心とからだが大きく変わっていく中学生年代に、12〜13歳時点の体格やスピードだけでポジションを決め打ちしてしまうのは、選手の可能性を狭めることにもなります。

試合結果

◾️7/11 練習試合 vs サルツ(@社領グランド)

U-14
①0-1
②0-2

サルツさんは支部リーグでも対戦している相手です。スコアだけ見ると悔しい2本ですが、この日の目的は勝敗よりも「探索」。慣れない役割の中で、それぞれが何を観て、何を試せたかを見ていました。いつも対戦してくださるサルツさん、ありがとうございました。

U-13
①2-0(得点:15分 ショウ、18分 ヨウジロウ)
②3-3(得点:5分 ヨウジロウ、6分 ショウ、22分 ヨウジロウ)

U-13は2本で5得点。②は追いつ追われつの打ち合いになりましたが、崩れずに最後まで取り合えたのは良かったです。

探索の先に、自己組織化が起きていた

いろんなポジションを試している間は、当然、チームは一時的に噛み合わなくなります。ミスも増えます。ただ、それは選手たちがより高度なプレイを「探索」している証拠なので、僕はむしろ歓迎しています。

面白かったのはここからで、ポジションを入れ替えながらも、試合が進むにつれて、選手たちが自分たちで立ち位置や役割を整理し直す場面が随所に見られました。誰かに指示されたわけではなく、その時のメンバーと状況に合わせて、チームの形が勝手に整っていく。以前の記事でも書いた「自己組織化」ですねー。

ポジションは、コーチが与える場所ではなく、選手が探索の中で見つけていく役割。この夏は、そんな時間をたっぷり取っていきたいと思います。

暑い日が続きます。水分と睡眠、しっかりとって、また練習で。

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