ユナイテッドが生まれて8か月が経ちました
ユナイテッドが生まれて、もう8か月が経ちました。
私自身、初めてジュニアユースの指導に関わることになり、
楽しさ半分、不安半分という気持ちでのスタートでした。
実際に現場に入って最初に感じたのは、
- 走れない
- 戦えない
- 意識が低い
という現実でした。
特に顕著だったのはミスが起こった時です。
パスミスをして奪われたにもかかわらず追わない、
さらには味方のせいにしてしまう。
そんなシーンも少なくありませんでした。
エコロジカルアプローチとの出会い
チームとして新たに
**「エコロジカルアプローチ」**という哲学で指導していく
という方針を立てました。
とはいえ、私たちコーチ陣にとっても初めての挑戦。
試行錯誤しながらのトライが続きました。
正直に言えば、
すぐに結果や成果が出たわけではありません。
それでもトレーニングを重ねる中で、
チームとしての共通認識を少しずつ共有していきました。
一緒にやっていて面白いと感じたこと
カズコーチと一緒に指導する中で、
「これは面白いな」と感じたことがいくつもあります。
① 選手ミーティングの多さ
まずは選手ミーティング。
これ、本当にたくさん行います(笑)。
90分のトレーニングの中で
4回以上ミーティングを開くこともありました。
コーチから答えを与えるのではなく、
自分たちで、仲間と一緒に探求していく。
最初はぎこちなかったですが、
徐々に発話量も増え、
選手たちの表情や関わり方も変わってきたと感じています。
② コーチングの少なさ
次にコーチングの量が少ないことです。
選手ミーティングと繋がる部分ですが、
細かい指示はほとんど出しません。
(私は我慢できずに言ってしまうこともあります…すみません笑)
プレーモデルもとてもシンプルです。
- 「逆を観よう」
- 「マークされたら別の位置へ移動しよう」
本当に、このレベルのことを
繰り返し、繰り返し伝えています。
③ 選手とのコミュニケーション
もう一つ印象的なのが、
サッカーに関して強く叱るシーンがほとんどないこと。
これも私は我慢できずに言ってしまうことがありますが…(笑)
こちらから無理にモチベーションを上げても意味はない。
選手一人ひとりの自主性を信じ、
向き合い、関わり続けている姿勢が
強く伝わってきます。
少しずつ見え始めた変化
こうしたトレーニングとゲームを繰り返す中で、
夏を過ぎたあたりから
「おっ」と思うシーンが少しずつ増えてきました。
「え?こんなこと前はできなかったよね?」
そんなプレーが次々と出てきて、
ベンチでカズコーチとニヤニヤしています(笑)。
結果も少しずつ出始めています。
失点すると一気に落ち込み、
立て続けに失点していたチームが、
今では自分たちで立て直し、
追いつき、取り返すシーンも増えてきました。
種まきの時間を経て
半年以上、我慢しながら
種をまき続けてきたことが、
ようやく芽を出し始めたのかなと感じています。
まだまだ道の途中です。
でも、確かな変化は起きています。
ユナイテッドの選手たちが、
これからもっと多くの人を魅了するプレーを見せてくれると信じて、
これからも指導を続けていきたいと思います。
志津馬

