インフル流行ってますが、みなさん体調は大丈夫でしょうか。
今週水曜日に支部リーグを戦い、2日間空けての再度支部リーグ。
インフル、試験休みもあり、体力的に心配でしたが、よくプレイしていました!
今回も試合の内容報告だけでなく、クラブや僕の指導の考え方も踏まえて。
攻撃パターンを練習するのではない
サッカー指導者に限らず、多くの方が「点を取るためには攻撃パターンを構築しなければならない」「もっと攻撃パターンの精度を上げないといけない」と考えるのではないでしょうか。
これは守備面も同じで、同じ動作を繰り返して精度を上げて行くようなイメージです。
同じようなパターンを繰り返し反復し、その精度を上げる。
一昔前(多分20年くらい前)では、サッカー界でもそのような指導は当然でした...
が、今は全く違います。
これは選手のスキルアップやパフォーマンスの向上について『線形』的な発想で、現代サッカーは『複雑系(Complex System)』を軸に理論が欧州でも進んでいます。
ざっくりいうと、「攻撃のパターンを練習するのではなく、同じようなパターンが創出されるように練習する」という、一見言葉遊びのようですが、このような考え方を指導の背景にしています。
現代サッカーの鍵は「自己組織化と創発」→レジリエンス獲得
このパターンを創出する上で重要になってくるのが「自己組織化と創発」というシステム思考の視点です。
では、なぜパターン練習をしてはならないか。
その答えは簡単で、レジリエンスが下がるからです。
レジリエンスとは耐久性やしなやかさなどと表現されますが、システム(この場合は選手個人やチーム)が外的な要因による錯乱(例えば思いがけないような相手のプレイや阻塞不可能な展開やパスミスなど)に出会した時に、レジリエンスが低いと柔軟に対応できない、すなわち臨機応変に対応できなくなるからです。
話が難しくなりましたが、要するにパターン練習だと臨機応変にプレイすることが困難となり、反対に自己組織化によるパターンの創出の場合は、状況が変わったとしても、予期せぬ事態に陥ったとしても、同じようなパターンが生まれる可能性が高いということです。
試合結果:もうちょっと点とってほしい…

今日の対戦相手はカメリアさん。
個人技術が高く、コンビネーションも上手いですね。
◾️試合結果 1-3負
(:得点:後半:17′ H.イツキ)
今日の試合も、ベンチからの指示に頼るのではなく、できるだけ自分たちで『状況を整理しながら対応できるか』。
押したり、押し込まれたりする展開の中で、どうやって自分達が主導権を握れるのか。
全体としてはこのようなテーマでした。
前半のCKからの失点は完全にフリーにしていましたね。
それを自分たちで修正して、その後にピンチを招かなかったのはよかったです。
これも自己組織化ですねー。
前半は、チャンスを作るも決めきれず、というか、もう少し完全なフリーな状態まで作れると良かったですね。
後半は、立ち上がり少し集中を欠いてましたね…
それでも、臆することなく、いろんなパターンの攻撃を繰り出せたのは良かったと思います。
もう少し、焦らずにプレイするのと、人数をかける必要がありますが、それも今後の課題です。
守備面は3バックでもよく対応していました。
◾️TRM
その後TRM。
少し気になるのが、「自分から積極的にパスを受けようとしない」場面が時々見られること。
それと、パスラインが消えている状態が多いということです。
まず、パスを受けれるかどうかはテクニックではなくポジショニングでほぼ決まります。
マークを外す動きの以前に、ポジショニングです。
そこからパスを受けた後に何ができるのか。
この辺は課題ですね。
外から指示を出すと選手が下手になる by イビチャ・オシム

練習でも試合でも、できるだけ「こうプレイしろ」という指示をしないようにしています。
その代わり、ミスをした時には「選手の頭の中を観察」する。
その選手は「何を考えていたのか」「何が見えていたのか」「どんなプレイをしようとしたのか」
世界的にも偉大な指導者であるイビチャ・オシムの「指導者が外から指示を出すと選手が下手になる」という言葉が思い出されます。
限定合理性を拡張すること
限定合理性とはシステム思考の重要な概念ですが、人間は限られた情報の中で「最も合理的だと自分が思える行動」をとります。
例えば、パスミスをした選手も、その瞬間には「パスをした方が良い」という自分の中では「合理的」な判断を下します。
しかし、外から見ていると「なんでそこにパスを出したんだ」と言いたくなります。
しかし、それも外から見ている人にとっては「限定的な合理的な判断」となります。
何が言いたいかというと、同じ瞬間でも、人によって「キャッチアップできている情報」が異なります。
つまり、人間が行動を起こす時には『必ず』限定的な情報に基づいた合理的判断をしているということです。
そのため、僕が選手のミスについてあーだこーだ言わずに「考えていることは良かったよ」とか「イメージはいいんじゃない」とか「何が見えてた?」と選手と話すのは「どのような情報がキャッチアップできていたか」「どのような景色が見えていたか」を理解するためです。
そこで、選手の情報の量を少しだけ増やしてあげる。
これを専門用語か、僕自身の用語かは忘れましたが『限定合理性を拡張させる』と表現しています。
わざとミスをする選手はいません。
話はそれてしまいましたが、少しずつ、サッカーのプレイも良くなり、自分たちでパターンを創出できるようになってきたことでレジリエンスも高まってきました。
あとは、規律!!!ですねー。

