ジュニアユースU-15 第1期生募集開始!

U-13合同合宿・ガレオ玉島(倉敷):エコロジカル・アプローチ

こんにちは、監督のカズです。

8/4月〜5火、宗像グローバルアリーナでの合同合宿お疲れ様でした!

今回、合同合宿を一緒に行なってくださったのは岡山県倉敷市にあるガレオ玉島さん。

選手・スタッフの皆さん、ありがとうございました!

それで、なぜ今回の合同合宿に至ったかというと、ガレオ玉島の監督、古賀康彦さんとは数年前より交流があり、海外留学経験や同じようなサッカー指導感だけではなく、エコロジカル・アプローチという最新の指導理論を福岡南ユナイテッドでも現在一部採用し、その精度を高めたいという思いもあり、また選手たちの育成に必ず役立つと確信しているからです。

ガレオ玉島の監督である古賀さんは、スペインやオーストラリアでの指導者留学の経験もあり、日本ではFC今治、東京ベルディ、ヴィッセル神戸などでも指導を経て、その後エコロジカル・アプローチを街クラブで実践している第一人者です。

この理論は現在、サッカー界のみならず、他のスポーツ界や人材育成などでも応用が期待されています。

目次

エコロジカル・アプローチって何?

では、エコロジカル・アプローチとは一体どんな理論か?

要約をざっくり説明します。
(難しい用語も多いですが…)

エコロジカル・アプローチとは、運動学習・スキル習得理論です。人間を「適応的複雑系」と捉え、「人」と「環境」の相互作用からスキルが自己組織化される存在と考えるのが特徴です。

これは、従来の「伝統的アプローチ」や言語的なアプローチとは対極的なもので、主に制約主導アプローチという方法で学習者のスキルアップに働きかける、というイメージです。

指導者は「ターゲット・ムーブメント」を直接教えず、「個人」「タスク」「環境」の『制約』を設定し、学習者の自己組織化を促します。

これにより、機能的バリアビリティを伴う適応力と、知覚-運動カップリングによるアフォーダンス知覚を通じたスキル習得を重視し、試合での転移を高めます。

こんな感じです。

もう少しざっくりいうと、人間のスキルアップのプロセスとは「制約された環境下に適応する形で成長する。その際の成長のプロセスは線形ではなく非線形。また個人やチームの自己組織化という特性を引き出し、創発現象の恩恵を受ける。何らかの目的達成におけるソリューションを学習者自ら発見する」というのが特徴です。

従来のサッカー指導との違いは「コーチが目的達成のための方法を言語的なアプローチによって”教える”のではなく、選手自らが解決方法を発見する形で成長する」といった具合に、従来の指導方法とは正反対のアプローチです。

それゆえに、「教える」と「学ぶ」の価値観が劇的に変わる新しい運動学習の理論として位置付けられています。

長くなりましたが、大体こんな感じです。

福岡南ユナイテッドFCでもマルチボール(通常のサッカーとは違う種類のボール)を採用したり、練習中に行われる選手たちでのミーティング、プレーモデルの設定を極限まで排除し自由度を高めること、練習メニューにおけるソリューションを選手たちが探索するなど、他にも選手のサッカーに取り組む姿勢(マネジメント)といった部分で、この理論を採用しています。

合同合宿1日目

今回の合同合宿は夏場ということもあり、昼間の暑い時間を避けて行いました。

初日は午後からガレオ玉島の古賀監督によるアクティビティ。

今回はガレオ玉島さんの選手たちはU15・14の選手たちだったので、とてもフレンドリーに、そして優しくユナイテッドのU-13の選手たちとコミュニケーションをとってくれました!

アイスブレイクから始まり、思考実験。

徐々に選手たちの発言も増え、『考える』時間も。

監督の古賀さんからは「正解を求めるのではなく、自分自身で考えること」「考えたことを論理的に表現すること」など、刺激的なアクティビティとなりました。

あっという間に2時間が過ぎ、その後TRMへ。

1日目のTRM

30分ゲームを2本、ガレオ玉島U-14、そしてU-15の選手とさせてもらいました。

今回は合同合宿ということもあり得点を記録していませんが、ユナイテッドの選手たちは必死にくらいついてましたね。

時間が経つにつれ、選手たちのプレーはどんどん良くなりました!

このような年上の選手とに試合は本当に貴重です。

これから間違いなく選手たちは成長していくことを確信した内容でした!

最後はガレオの選手と混合で紅白戦。

サッカー選手として高いレベルを目指すにはコミュニケーション能力も必要ですね。

選手たちの目標

この日、選手たちとのミーティングの中で「自分たちはどのレベルに行きたいのか」を確認しました。

僕としては「やっとこのような言葉が出てきたか。」という感じで嬉しかったです。

※保護者の方は選手へ直接聞いてください!

4月から発足して4ヶ月、選手の意識が変わるのを待ちながらコツコツと取り組んできた甲斐がありました!

君たちならできる!!!

TRMが終わって宿舎へ移動。

本気で高いレベルを目指すなら、全てにおいて『取り組む意識』を変えなければいけません。

当然、食事に関することも意識的に。

合同合宿2日目

2日目はガレオの選手の試合時間や本数のこともあり、30分ゲームを1本のみ。

その前にユナイテッドの選手たちは『自主練』です。

この4ヶ月取り組んできたのは、サッカー面もそうですが意識を変える部分。

大事なのは「コーチにやらされる」のでは、なく主体的に取り組むこと。

この一件よくある言葉ですが、実はここには重要なロジックが詰まってます。

僕の指導者人生の中で、確信している選手が成長するプロセス。

ここでは割愛しますが、非常に重要な考えで、全てはここに帰結します。
(今度、電子書籍に書きたいと思います。多分…)

2日目のTRM

2日目は非常に素晴らしいプレーを見せてくれました。

失点はありましたが、ビルドアップや崩し、数回チャンスを作り、そして得点!(I.ソウタ)

一人一人の成長が感じられ、彼らの目標に対して期待が持てる内容となりました。

その後、紅白戦。

気温が上がってきたところで合宿終了。

合同合宿を終えて

ガレオの皆さん、ありがとうございました!

ユナイテッドの選手の皆さん、お疲れ様でした。

今回の合宿では、気づいていないかもしれませんが、君たちの今後を左右するような合宿となりました。

この素晴らしいメンバーと一緒にサッカーができるのを嬉しく思うし、そして今後の成長に本当に期待しています。

これからビシビシ行きます!

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